医療法人社団和恵会では、平成21年より「パーソン・センタード・ケア」という考えを取り入れケアの質、職員の能力向上を図るなどの取り組みを進めている。
(参照:生活習慣病でリスクは高まる認知症の発症確率)
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「パーソン・センタード・ケア」とは、認知症患者が一人の人として尊重され、本人もそれを実感しつつ人と社会のつながりにおいて共感・思いやり・信頼を得られるようにケアをしていくことである。和恵会はこの考えを尊重し、ケアの質の向上を目指している。
認知症を持つ人々のニーズとして重要なのが「くつろぎ」 「自分らしさ」 「結びつき」 「たずさわること」 「共にあること」の5つである。また、彼らの行動は「脳の障害」「身体の健康・感覚機能」「生活歴」「性格傾向」「社会的心理」の5つの要因をもって現れる。ケアの質の向上には「認知症ケアマッピング」という認知症をもつ人のケア内容・関わり方を観察して改善していく取り組みが必要とされている。和恵会ではケアにあたる職員が認知症ケアマッピングを行って適切なケアについて話し合い、認知症を持つ人々がより良い生活を送れるよう支援している。