革新的なサービスや技術開発、新製品を称えるアメリカの表彰プログラム「エジソン賞」の授賞式が先月30日に行われ、茨城県のベンチャー企業「サイバーダイン」が開発した脊髄損傷を治療するロボットスーツ「HAL」が同プログラムで金賞に輝いた。
(参照:世界初の体温調節装置システム「クーデックアイクール」、 脳へのダメージ軽減へ効果)
image by サイバーダイン
アメリカの発明王トーマス・エジソンに由来するこのエジソン賞は1987年に創設され、電気電子工学分野においてその業績を認められた者、新製品や革新的技術などを開発した者へ贈られるものである。今回サイエンス・メディカル分野の治療分野にて金賞を受賞したサイバーダインは、介護用ロボットを開発する筑波大学のベンチャービジネスとして設立された企業である。同社のロボットスーツHALは、脊髄損傷した患者が装着することにより脳・神経・筋系などの疾患部分の機能改善が期待できるものである。日本でこのロボットスーツは医療機器としては認められていないが、ドイツでは公的な労災保険の認定も受けており、今回のエジソン賞ではその点が評価対象となった。
サイバーダインは今後、世界規模で展開していきたいとコメントしている。