血液中のアミノ酸濃度を測定しがんのリスク評価をする検査、AICS(アミノインデックスがんリスクスクリーニング)。たった5mlの血液で複数のがんのリスクが検査できる画期的な方法として、これを導入している医療機関は2014年3月の時点で全国で約800カ所となった。
(参照:がんの疑い 指摘受けるも精密検査受診を受けない人が増加)
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一般的に健康な人の血液中におけるアミノ酸濃度は一定に保たれているが、病気によりそのバランスは変化してくる。そのバランスの変化を応用したのがAICSである。最大のメリットは5mlの血液採取により複数のがんの検査が可能であり、早期がんも発見できるという点である。検査はA〜Cのランクで判定され、Aががんであるリスクが低く、Cはリスクが高い。
AICSは早期がんの発見にも効果的であるがあくまでリスク判定のため、ランクCの場合精密検査が必要となってくる。費用は、女性AICS5種(胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮・卵巣がん)の場合2万円前後、2種(乳がん、子宮・卵巣がん)の場合は1万円弱。結果が出るまでには2週間前後かかる。健康保険組合や自治体によっては無料や負担が軽減されることもある。