製薬会社ヤンセンファーマの調査報告によると、B型・C型肝炎ウイルスの検査を無料で受けられることについて87%の人が知らないと回答。認知度・関心が低いことがわかった。
(参照:AICS 5mlの血液で複数のがん検査が可能 婦人科がんの早期発見も)
Photo:Hepatitis C virus (HCV) By AJC1
肝炎は自覚症状が出にくく、進行してしまうと肝硬変や肝がんになることもある。日本ではB型およびC型肝炎ウイルスの患者または感染者は約370万人いるといわれており、早期発見・適切な治療が呼びかけられている。
調査は昨年の11月に全国の20歳以上の1万5003人を対象に実施。その結果、87%の人が無料肝炎検査について知らなかった。さらに、これまで肝炎ウイルス検査を受けたことがある人は53%で、その理由として一番多かった回答は「特にない」が49%、次に「自分は感染していないと思うから」が22%、「定期的に受けている健康診断や人間ドッグの検査項目に入っていないから」が18%と検査への認識の低さが表れた。検査を受けようと思うきっかけについては、「無料検診の知らせが送られてきたら」が35%、「定期健康診断や人間ドッグのついでに検査できれば」が34%だった。
しかしながら、無料肝炎検査の周知や啓発活動について87%の人が重要と回答していることから、今後は各自治体による周知の徹底が必要である。