先月28日、日本精神神経学会は精神疾患の病名の新しい指針を記した「DSM-5病名・用語翻訳ガイドライン」を発表。これにより患者の不快感や差別意識を減らしていく意向である。
(参照:世界自閉症啓発デー 東京タワーがライトアップ、さらにシンポジウムも行われた。)
Photo:difference-between-add-and-adhd By Life Mental Health
日本精神神経学会は、2013年にアメリカ精神医学会によって出版された「精神疾患の分類と診断の手引き(DSM)」第5版をうけ、英語の病名の翻訳によって病名や用語に混乱が起きないよう「DSM-5病名・用語翻訳ガイドライン」を作成した。
病名に「障害」がつくと子どもやその親に大きなショックを与えるとして、「障害」は「症」と変え、「言語障害」は「言語症」、「学習障害(LD)」は「学習症」となる。アスペルガー障害や自閉性障害は「自閉スペクトラム症」に統一され、「注意欠如多動性障害(ADHD)」は「注意欠如多動症」、「パニック障害」は「パニック症」。一般的に拒食症といわれる神経性無食欲症は「神経性やせ症」となる。これまでの病名も使えるが、新しい病名を周知させ切り替えを進めていくとみられる。