滋賀県立成人病センターは先月27日、MRI検査をせず60歳代の男性患者の脳梗塞診断が遅れ後遺症を招いたとして、男性に損害賠償を支払うことを発表した。
(参照:覚せい剤使用ほう助か 注射器を無許可販売した医師 容疑認める)
Photo:My Brain on MRI By CaptPiper
男性は昨年7月、体調不良を訴え同センターで受診。患者は脳梗塞を疑っていたが、診察した神経内科の男性医師は脳梗塞の症状や異常を確認できなかったという。さらに同年8月に男性は左手足が動かしにくく感じたため再受診。その際にMRI検査を希望するも頭部CT検査で異常が確認できなかったため病院側はMRI検査をしなかった。3日後、男性が別の病院でMRI検査を受けたところ脳梗塞を指摘され同センターにて緊急入院となった。男性は同年10月に退院したが左半身麻痺の後遺症が残った。
後遺症は誤診によるものとして男性患者は訴えており、同センターは診察の不十分を認めている。今年2月から和解協議を続け3月26日に和解に至った。同センターは男性患者に対し慰謝料や治療費など含め500万円を支払うことを発表。県議会6月臨時会にて議案を提出する。