栃木市は、受診率の向上を目的として特定健康診査やがん検診などの通知を個人ごとに一括にまとめた「けんしんパスポート」と「けんしんガイドブック」を配布。約13万人の市民に郵送した。「けんしんパスポート」は県内でも初の試みとなる。
(参照:婦人科検診の現実 受診は時間と費用負担が障壁に)
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栃木市は県内でも検診受診率が低く、とくにがん検診、子宮がん、胃がん、肺がん、大腸がんなどは2012年度は受診率が10%〜20%未満台であった。受診券や無料クーポン券などの配布は今までも行っていたが、市の健診・検診事業は14種類あり市民が把握しづらい点も課題となっていた。「けんしんガイドブック」は20歳以上の市民に特定健診、がん検診、結核検診、歯周疾患検診、がん検診クーポン券の受診項目や自己負担額等、検診情報を一括にして約13万人に配布。パスポートには必要事項を記入してファックスで申し込める用紙も入っている。「けんしんガイドブック」は検診日時、会場、検診項目、会場地図など過程で共有できるように世帯ごとに1冊配布。市はこの活動により受診率が向上することを期待している。