公益社団法人日本歯科医師会の歯科医療に関する調査報告によると、歯科検診・健診率は52%で高齢になるほど高い傾向だったことがわかった。前回の46.6%よりも検診・健診率は上昇しているが男性20~50代、女性20代~50代では5割を下回っている。
(参照:約7割の歯科医療機関で歯削る機器を滅菌せず )
Photo: 歯の治療 By haizi-hyg
日本歯科医師会は2014年3月4日(火)から3月6日(木)までに全国の20~70代男女1万人を対象に「歯科医療に関する一般生活者意識調査」を実施。2005年から隔年で実施しており今回で5回目となる。
調査の結果、この1年で歯科検診・健診を受けた人は52.1%。全国的にどのエリアでも上昇傾向であり、とくに女性の方が多かった。受診の理由は前回と変わらず、痛みや医療個所の不具合など具体的な症状を感じて受診する人が多かったが、予防として定期的に受診した人も2割以上いた。その一方で、回答者のうち半数以上が歯や口腔に異常を感じているにもかかわらずそのなかで治療を受けている人は2割未満であり、多くの人が痛みなどを感じても治療を怠る傾向にあることが明らかになった。
また、歯周病は低体重児出産や早産、気管支炎、血糖値を下げる妨げ、脳卒中などにもつながるとされているが、歯科疾患が全身に影響を及ぼすことについては7割の人が詳しく理解できていないという実態も明らかになった。