電波環境協議会は医療機関での携帯電話使用についての新たな指針をまとめた。新指針は現在よりも緩和されており、医療機関で使用ルールを作る際に活用される見通しである。
(参照:日本精神神経学会が精神疾患の新病名を発表 「障害」は「症」へ)
Photo:Mobile phone use prohibited [74] By kenkuhl
1997年につくられた携帯電話使用の指針では、医療施設内は原則禁止。診察室や病室では電源を切ることとなっている。しかし近年携帯電話の電波が微弱となり医療機器の電波が強くなるなど、誤作動や不具合のリスクが低くなった。そこで新指針は制限を緩和。医療用電気機器からは一定の距離から話し歩きながらの使用は控えるとしているが、食堂・待合室・廊下・エレベーターホールでは通話・メールやWEBの閲覧が可能。病室ではメールやWEBの閲覧は可能で通話は使用制限や配慮が求められる。診察室においては電源を切る必要はないとし通話は控える。
手術室・ICU・検査室・治療室は原則電源を切る必要がある。電波環境協議会は新指針に対する意見を7月22日(火)まで募集している。電波環境協議会のホームページから意見提出フォームがダウンロード可能。新指針をもとに各医療機関でルールづくりに役立ててほしいとしている。