厚生労働省は7日、入院患者の食事代を260円から460円に引き上げる案を社会保障審議会医療保険部会へ提出。具体的な提示案は年内中に固め、来年度の通常国会への法案提出を目指す。
(参照:佐賀県 医師の学校給食のアレルギー申告書を必須に)
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入院患者の食事代は現在1食640円とされているが、患者が実際に支払う金額は食材費分の1食260円。残りは医療保険でまかなっている。年間の給付額は約4800億円にものぼる。一方、在宅患者はすべて自費でまかなっており、入院患者と在宅患者間の公平性が求められていた。厚生労働省はこれらを踏まえ、入院患者の食事負担の増額を検討し1食460円という案を提示した。低所得者においては現在1食260円の負担が住民税非課税世帯向けにより1食210円となっており、引き上げはせずそのままとなる見込みである。
7日に行われた審議会では食事も治療の一環として保険でまかなうべきという声もあがったため、慎重に検討を進めていく。厚生労働省は実施に向け具体的な額などを年内にはまとめ、来年通常国会に提出したい考えである。準備期間を考慮すると、2016年1月以降の実施となる見通し。