世界保健機関(WHO)が15日に行った発表によると、西アフリカでエボラ出血熱の感染が拡大し12日までに死者は603人に達した。医療従事者への感染も確認されており深刻な状況となっている。
(参照:中東呼吸器症候群 今夏にも指定感染症と検疫感染症に指定)
Photo:Ebola By hukuzatuna
WHOの報告によるとギニア、シエラレオネ、リベリアの3カ国で12日までに死者が600人を超えた。国別ではギニア304人、シエラレオネ194人、リベリア105人となり、8日から12日の5日間に新たに85人の感染者が確認された。エボラウイルスの感染者数は疑いのあるケースも含めると964人に達している。
3月にギニアからWHOに報告されてから感染が拡大しているが、ギニア、シエラレオネ、リベリアの3カ国の特定地域で集中していることがわかっている。3カ国では感染者に接触した人の追跡を進めるとともに、エボラウイルスの潜伏期間中の監視も行っている。各国では政府らが封じ込め対策などを行っていることからWHOでは警戒を行っているが渡航や通商への制限は推奨していない。