神戸市須磨区にある県立こども病院は、施設の老朽化の改善や救急などの体制強化を図るため、同市中央区のポートアイランド2期へ移転する計画を進めている。これを受けて受診中の患者家族から何らかの形で医療機関を残して欲しいという声が挙がっている。
(参照:神奈川・寒川町 小児医療費助成対象を拡大)
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新病院では増床を進めるとともに、小児科の年中24時間体制づくり、総合周産期母子医療センターの設置など患者にとって心強い医療環境を整えていく方針である。さらに屋上には救急搬送用のヘリポートも設置する。
17日、兵庫県保険医協会などでつくる団体「県立こども病院のポーアイ移転計画を撤回させ、周産期医療の拡充を求める会」は、現在県立こども病院で受診中の患者家族を対象にアンケートを実施。その結果、8割近くの家族が現在の須磨区にも分院または何かしらの形で医療機関を残して欲しいと回答していることがわかった。移転先での災害対策、不十分な説明に不安を覚える地域住民も多く、県に対しても要望書が提出されている。