総務省消防庁が17日に行った発表によると、6月に熱中症で救急搬送された人が前年よりも8.7%増加していることがわかった。6月だけで救急搬送されたのは全国4634人。消防庁は水分をこまめに摂り室内でも温度調整を行うよう呼びかけている。
(参照:厚生労働省 各自治体へ熱中症予防の普及啓発・注意喚起)

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6月の熱中症による救急搬送者数は2010年の調査開始から2番目に多く、最多は2011年の6980人である。都道府県別では最多だったのが愛知県で323人、次に東京が307人と続いている。救急搬送された患者のうち7割の人が軽症だったが、98人が重症、6人が死亡した。
とくに65歳以上の高齢者が救急搬送されているケースが多く、2205人と半数近くを占めている。高齢者は皮膚の感覚が鈍くなり暑さを自覚しにくく、さらに汗腺の萎縮から発汗がしにくくなるため熱中症になりやすい。そのため、たとえ軽症でも30分ほどで容態が急変し重症化するケースも多い。熱中症にならないために、こまめな水分補給のほか室内でもエアコンなどで温度調節をすることが大切である。