大分県で29日、「地域医療研修会」が実施され医学生達が県内のへき地での医療現場を体験した。
(参照:高校生が一日看護師体験で介助を学ぶ 鳥取)
Photo:doctor_waku_seeing_patients By WWF Climate
「地域医療研修会」は、へき地医療への関心を高めることを目的として毎年開催されている。参加者は自治医科大学の県出身者や、大分大学医学部の地域枠で入学した学生たち。今年は70人が参加し過去最高の参加人数を記録した。同研修会では70人を2班に分け、1班の25人は28日から2泊3日で県内のへき地の医療機関の診察を見学したりした。2班の45人は8月18日から1班と同じ日程で研修を行う。
県医療政策課の報告では、県内の人口10万人あたりの医師数は全国平均(226.5人)を上回り256.5人となっている。しかし地域別では大きく偏りがあり、東部や中部に約8割と多く、その他の南部、豊肥、西部、北部では平均を下回っているという問題もある。「地域医療研修会」に参加した医学生からは「肌で医師が地域に根付いていることを感じられた」「大学病院とは検査や患者の接し方が違って新鮮だった」などの声が寄せられた。