神奈川県は、来年4月に入庁する一般事務職員として救急救命士の有資格者を対象とした特別採用選考を実施することを発表した。全国初となる試みであり、来春に救急救命士の取得見込みの人も対象となる。
(参照:新潟県 県外の医師雇用に補助 医師不足、医師負担軽減へ)
Photo:Dr. Sahoko Little and Etsuko Inohara By UMHealthSystem
本採用により、救急救命士の有資格者が県有施設などで働きながら、急病人などが出た際にその専門知識を生かせるような充実した救護救急体制を目指す。現在、救急救命士は全国で4万8570人いるといわれており、患者を医療機関へ搬送する際に医師の指示のもと救急救命処置を行うことができる。
神奈川県知事の黒岩知事は、消防職員として採用されていないために専門知識が生かせない人が全国に2万人おり、この現状を打開するため今回の特別採用選考へと踏み切った。申し込み対象者は1984年4月2日から1995年4月1日生まれの人。申し込み締切は15日(消印有効)までで、10人程度の採用を予定している。8日の時点で10人の申し込みが届いている。