21日、神奈川県横浜市栄区の市立本郷中学校で危険ドラッグの乱用者による事故や事件を想定した訓練が実施された。同校の教員や生徒のほか、神奈川県警栄署や栄消防署関係者、医師や看護師も参加し緊急時の対応を確認した。
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Photo:Pills By .v1ctor Casale.
訓練では、危険ドラッグを使用した男性が車でバス停に並ぶ人をはね、バスに正面衝突した後金属バットを持って暴れるという行動を想定。栄署員が暴れる男性を刺股などを使い取り押さえ、栄消防署の救急隊ははねられた人々にトリアージ(怪我や病気の度合いに応じて救急手当ての優先順位を決める方法)を行い救護用テントまで搬送。横浜医療センターの救急医療チームは病院への搬送を指示するなど連携体制を確認した。
バスの乗客として訓練に参加した中学生は「こういう事故にいつ巻き込まれるかはわからない。いざという時は落ち着いた行動をしたい」と訓練を振り返った。横浜医療センター古谷良輔救命救急センター長は、「各機関でのコミュニケーションを普段からとり連携体制を整えて行きたい」と話している。