22日、日本医師会は医学生と日医役員の交流会を開催した。参加した医学生らには、昨年6月に定めた日本医師会綱領をテーマとして、日本医師会としての政策の是非の判断基準に触れつつ医療の現状について説明がなされた。さらに出産・育児と仕事を両立するための対策や秘訣についても話が行われた。
(参照:女性医師が働き続けられる職場とは 支援策のための初会合を開催)
交流会は日本医師会館で開催され、医学生60人以上が参加。講演では済生会西条病院循環器科医長・心血管カテーテル室長の金子伸吾氏、亀田総合病院在宅医療部の原澤慶太郎氏、国立保健医療科学院生涯健康研究部主任研究官の吉田穂波氏、筑波大医学医療系地域医療教育学講師の吉本尚氏の4名が登壇しそれぞれ医学生らに講演を行った。
講演終了後、医学生から出産・育児と仕事の両立について質問があがると、婦人科医の吉田氏は出産や育児がキャリアアップにつながった理由として、多くの患者から早いうちの出産・たくさん産むことを教えてもらったからと答えた。若いうちに妊娠や出産に慣れることが精神的にも肉体的にも負担が減るという基本を知っていたことがキャリアへつながったと話した。