総務省は、脳波から意思を読み取り自動走行する「ロボット車いす」の開発へ取り組む。2017年をめどに実用化を目指しており、2020年の東京パラリンピックでの活用も視野に入れているという。
(参照:清水建設 手術室の空気環境を可視化するシステムを開発)
Photo:Brain By dierk schaefer
総務省は来年度政府予算の概算要求に5億円を開発用として盛り込み、研究機関や通信会社、機械メーカーなどと協力し開発を進めてゆく。「ロボット車いす」は、利用者の意思を脳波から読み取ることにより自動走行するというもの。利用者は頭にセンサーを付け脳波や神経の動きを「ロボット車いす」へ送る。
国際電気通信基礎技術研究所の研究では基盤となる技術の開発が進んでおり、利用者が左右のどちらに進みたいか考えるだけでコンピューターに信号を送ることに成功している。2020年の東京パラリンピックや、人手不足が深刻な問題となっている介護の現場での活用も視野にいれており、2017年をめどに実用化を目指す。実験ではすでに車いすによる短い距離の移動や家電の操作にも成功しているとのこと。