東京都は、感染が相次ぐデング熱について、6年後のオリンピック・パラリンピックも視野に入れ対策を強化していく意向であることを明らかにした。9日の定例会見で舛添知事は、新たに国や専門家などと対策会議を立ち上げる考えを発表した。
(参照:感染者数81人 厚生労働省がデング熱の診療マニュアルを公表)
Photo:Yoyogi park By Noisy Paradise
デング熱は11日に新たに東京、神奈川、秋田で8人から感染が確認され、感染者数は105人となった。9日、舛添知事は2020年のオリンピック・パラリンピックも視野に入れ、安全に開催する為の感染症の対策強化が必要であると指摘し、新たに国や専門家による対策会議を立ち上げる考えであると述べた。来年度以降は、検査対象の公園の増加や、すべての医療機関でのデング熱ウイルス検査機器設置が必要であるとし、国へ要請する見通しである。
厚生労働省では蚊の駆除作業の他、蚊を採取して検査しているが、駒沢オリンピック公園ら3つの公園の蚊からはデング熱は検出されなかった。全国で感染が起きる可能性があるとして、発熱などの症状が出た際は医療機関へ受診するよう呼びかけている。