世界保健機関(WHO)の報告によると、21日までに確認されたエボラ出血熱の感染者や疑いのある者は6263人に達した。感染が拡大する世界的な脅威に対して国連の会合が25日に開催され、安倍総理大臣が出席、追加支援を行うことを表明した。
(参照:エボラ出血熱 リベリアで支援活動をした医師が語る過酷な医療現場)
Photo:The small ones By ViktorDobai
エボラ出血熱の感染はいまだ爆発的に拡大しており、昨日の時点で死者は3091人に達している。米国疾病予防管理センター(CDC)は、感染率が8月と同じと仮定した場合、2015年1月までに感染者が55万~140万人になると予想している。シエラレオネでは外出禁止、各家に石鹸の配布、予防・衛生の啓蒙がされるなど厳戒態勢が敷かれている他、ドイツ政府が医療関係者以外のドイツ人のギネア、リベリア、シエラレオネへの渡航を禁じるなど、渡航に関する対策もとられている。
安倍総理大臣は国連の会合にて追加支援を行うことを表明。4000万ドル(日本円にしておよそ43億円余り)に相当する支援や、50万着の個人防護服、日本企業が開発した薬の提供、さらに最大23人の医師による医療チームも現地に派遣する意向である。