素朴、かつヘルシーで彩りも美しいことから海外でも人気を博している和食。昨年12月には無形文化遺産に認定され、日本人にもそのよさが再認識された。JA全中の調査によると、日常生活の中で和食が占める割合は5割強、とくに栄養バランスや健康を考え和食を摂取する人が多かった。
(参照:万能ミドリムシ 食品や医薬品、バイオディーゼルの開発も)
Photo:mother’s cook By Nohch
農林水産省は、和食の特徴を「多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重」「栄養バランスに優れた健康的な食生活」「自然の美しさや季節の移ろいの表現」「正月などの年中行事との密接な関わり」としている。和食は季節感の演出もでき、単純糖質や飽和脂肪酸を過剰に摂取してしまう欧米の食事に比べて、様々な食材の組み合わせ・調理法次第で必要な栄養素を摂取することが可能になる。
JA全中の調査によると、和食を選ぶ理由として「ヘルシー・健康的」は69%、「栄養のバランスが良いから」は53%と健康面で和食を選ぶ人が多く、とくに女性の方が健康と和食と結びつける傾向が高かった。また、年末年始に食べるものとして年越しそばは1位で80%、お餅は3位で65%だった。日本人は中華料理や西洋料理など食のバラエティが非常に豊かだが、日本人本来の体質に合った和食を摂取することが、健康への一番の近道かもしれない。