睡眠の専門からがつくる睡眠改善委員会が、20代から40代のかくれ不眠者および快眠者の男女832名に対し、睡眠が及ぼす身体への影響に関するアンケート調査を行い、7月21日に結果を公表した。「かくれ不眠者」とは睡眠に不満を感じていながらも、改善しようという意識が低く、不眠に気がつかない人のこと。
その結果、この一年ほど「ついつい食べ過ぎてしまう」もしくは「以前より体重が減りにくくなった」と回答した人の割合は、かくれ不眠者のほうが快眠者よりも高い傾向にあった。
また、メタボリック・シンドロームが気になる人に関してもかくれ不眠者のほうが割合的に多く、危機感をいたいている人が多いことがわかった。睡眠改善委員会は、食べ過ぎの原因は睡眠時間が短いと食欲増進効果がある「グレリン」と呼ばれる物質が多く分泌されて逆に食欲を抑制する「レプチン」の分泌量が減るため、また体重が減りにくいのは睡眠不足による筋力低下に伴う基礎代謝の低下が原因であると指摘している。