厚生労働省は9日、国民の健康に関する意識調査の報告を公開した。食事や運動、喫煙、睡眠において60歳以上は良好であった一方で、20代から30代にかけては課題が残る結果となった。
(参照:痩せすぎ・太りすぎはNG 生活習慣を見直しがん予防)
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調査は平成25年度に約30万世帯、約74万人を対象に行われた。喫煙率は男性が32.2%、女性が8.2%で平成15年から10年間に渡り減少傾向となっている。朝食の欠食率は、男性が14.4%、女性が9.8%となり男女ともに20歳代が最も多かった。運動習慣については男女ともに30歳代が一番低い結果となり、さらに、日常生活で体を動かすことを実行している、または実行するつもりがないと答えた割合は男性が30歳代、女性が20歳代が最も高かった。
女性においては、やせている成人女性の割合が12.3%と過去最高となっており、痩身志向が健康な体の維持に影響すると厚労省は注意を呼びかけている。同省は20代のやせている女性の割合を減らす目標を立てているが、30代や40代でもやせている人が増えてきており、摂取エネルギーの不足と運動不足は高齢期に影響するため、生活習慣の改善が必要であるとしている。