今年4月、最先端医療の研究開発を行う「日本医療研究開発機構」が発足となる。最先端医療の司令塔となるこの機構では、がん治療や再生医療など9つのプロジェクトに取り組んでいく。
(参照:看護師や保健師などを育成 湘南医療大学が開学)
Photo:Clean room overview By Banc de Sang i Teixits
日本医療研究開発機構は、職員数は300人規模を想定しており、事業ごとに部署を設置する仕組みとなる。職員は研究機関などから約100人、大学や企業など民間から200人を集める。予算はアメリカの国立衛生研究所(NIH)にならい「日本版NIH」を目指し、一元的に政府が管理し支援していく。がん治療や再生医療など9つのプロジェクトに焦点を当て、治療薬の開発や臨床応用を始めていく。
平成25年に開かれた「日本医療研究開発機構」の議事会で、京都大学iPS細胞研究所所長である山中伸弥氏は、同開発機構の役割について「プロジェクト毎の縦割り予算管理ではなく、国民目線として合理的な達成が行えるように異なるプロジェクトや複数府省での予算相乗りを認める」と述べている。
医療のさらなる進歩を担う新機構の立ち上げに、研究者からの期待も高まっている。