東京都文京区にある都立駒込病院で20日、新型インフルエンザに備えた訓練が実施された。23日には政府が緊急事態宣言を想定した訓練を実施したため、それに先立った訓練となった。
(参照:インフルエンザ 46都道府県で「警戒レベル」)
Photo:Emergency Staircase By halfrain
新型インフルエンザは季節性インフルエンザと異なり免疫のない人がほとんどのため、世界的大流行の恐れがある。基本的には発熱や咳、喉の痛みなどの症状が出るが、とくに吐き気や下痢といった胃腸の症状が顕著になるのが季節性インフルエンザとの違いと考えられている。妊婦や幼児、高齢者などは重症化する可能性も高いため、注意が必要となる。
都立駒込病院では、政府が緊急事態宣言を出す直前の段階を想定した訓練を行い、医師ら50人が参加。訓練では、民間の救急車両で患者を運ぶ、医師らが防護服を着て患者をカプセル型の車いすで隔離病棟まで運ぶなどの一連の行動が行われた。2014年には新型インフルエンザ対策特別措置法が成立し、感染が確認された場合、新型インフルエンザ等緊急事態宣言が発令され、感染拡大予防のため外出の自粛、予防接種、臨時の医療施設の設置など、感染による影響を最小限にする措置がとられる。