日本の骨粗しょう症推計患者数は約1,280万人といわれているが、実際にそれを自覚している患者は200万人程度とされている。さらに、2人に1人が骨粗しょう症による骨折に気付いていないという。
(参照:子どもの花粉症患者数はアトピー性皮膚炎の約3倍以上)
Photo:Osteoporosis By monojussi
日本イーライリリー株式会社は、骨粗しょう症と診断された60歳以上の女性515名を対象に意識調査を実施。骨折のサインである背中の曲がりや背の縮み、腰痛に気づいて医療機関を受診する回答者が非常に少なく、骨粗しょう症を疑っていたのはたったの14.2%のみであった。一度骨折するとまた骨折しやすくなるリスクがあり、高齢になってからの発症は寝たきりの要因ともなるため、早期発見が重要である。推計患者数は約1,280万人と言われているが、実際に治療を受けている患者は200万人程度。回答結果にもあるように、半数以上は自身が骨粗しょう症であることに気付いていないという。
60歳以上の女性骨粗しょう症患者の場合、すでに兆候がみられていても周囲に指摘されるまで気付いていないケースも少なくない。とくに冬場は積雪や凍った路面での転倒によって骨折するリスクがあるため、注意が必要である。