国立感染症研究所の報告によると、3週間連続でインフルエンザ患者数が200万人前後の状態が続いており、これは例年にない状態だという。さらなる感染拡大を防ぐため、とくに免疫の低い高齢者や持病のある人は外出を控えるよう呼びかけている。
(参照:東京都 新型インフルエンザに備えた訓練を実施)
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先月25日までの1週間で、インフルエンザにより医療機関を受診した患者数は192万人であり、3週間連続で200万人前後の患者数が続くという例年にない異例の状態となっている。今年はA香港型の患者が多く、高齢者はとくに重症化しやすい。都道府県別でみると、1医療機関当たりの患者数が最も多かったのは宮崎県で86.05人、鹿児島県で8.59人、山口県で5.12人、熊本県で1.68人と続いており、全国31の都道府県で患者が増加傾向となっている。
国立感染症研究所では手洗いなどの予防を徹底するよう呼びかけるほか、高齢者や持病のある人はとくに注意が必要であると強調している。ウイルスは紫外線に弱く、温度が25度以上、湿度50%以上の環境では感染力も落ちてくるため、個々人が身の回りの環境に注意を払うことが感染予防のカギとなるだろう。