株式会社ユーグレナは今月9日、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の粉末や、特有成分であるパラミロンの継続摂取でインフルエンザ症状が緩和することを確認したという研究結果を報告した。株式会社ユーグレナは引き続きパラミロンの機能性に関する研究を進めるとしている。
(参照:万能ミドリムシ 食品や医薬品、バイオディーゼルの開発も)
Photo:EUGLENA ACUS By PROYECTO AGUA** /** WATER PROJECT
研究では、インフルエンザウイルスに感染したマウスにユーグレナ粉末、パラミロンおよびアモルファスパラミロンを経口摂取させ、生存率と肺の中のウイルスの数を調べた。その結果、被験物質を摂取したマウスの方が摂取していないマウスに比べて生存率が向上し、肺の中のウイルスも減少していた。この研究結果は、昨年11月に開催された第62回日本ウイルス学会で発表されており、ユーグレナは今後も研究を進めていくとしている。
ミドリムシが含んでいる栄養素のひとつであるパラミロンという成分には、感染予防や抗がん剤副作用低減など様々な効能があると見られている。食品開発のために活用されるだけでなく、武田薬品工業は医薬品の開発に乗り出しており、医療分野での可能性も期待されている。