医師専用サイト「MedPeer(メドピア)」が「医学部新設の是非」についてアンケート調査を実施し、医師4,014名の回答をとりまとめた。その結果、医師の4人に3人が「医学部新設」に反対していることがわかった。
(参照:現役医師に聞く 専門診療科選択の決め手とは)
医師7万人以上が参加する医師専用サイト「MedPeer(メドピア)」では、医師を対象としてさまざまなアンケート調査を実施している。今回は「医学部新設の是非」について4,014名の会員を対象に行った。その結果、「どちらかといえば反対」と回答した人は46%、「大いに反対」は27.5%と、医学部新設に肯定的ではない医師が7割以上を占めた。一方で、「どちからといえば賛成」は21%、「大いに賛成」は5.5%だった。
反対の意見としては、「医師の数は現在でも十分多く、医師数ではなく地域の偏在と診療科の偏在をなくすことが重要である」、「人口が減ってくるのに医師数を増やしても過剰になるだけである」といったものがあり、医療の質の低下を懸念する声も寄せられた。賛成意見としては、「医師が増えることは、各医師の負担の軽減につながる」、「女医の割合が増え、出産・育児で第一線を離れる医師が増えるため、医師数を増やす必要がある」などの声があった。反対意見でも、医師不足の地域や人手不足の診療科の医師が増えるなら賛成であるという意見もあった。