出産後に仕事に復帰する女性が多い中、出産後1年6ヶ月未満で仕事復帰した女性の約半数が母乳育児を継続していることがわかった。しかし、職場環境の整備が整っていないことが多く、約6割の母親がトイレで搾乳しているという。
(参照:日本産科婦人科学会 卵子凍結保存「推奨しない」見解を発表)
搾乳器などの母乳育児関連製品を販売するメデラ株式会社は、出産後に仕事復帰する母親と母乳育児に関する調査を実施。子どもが3歳未満で、出産後1年半未満で仕事に復帰した女性515名の回答を取りまとめた。国内での女性の育児休業期間は10ヶ月〜12ヶ月未満が最も多く、仕事を復帰する時点で断乳するか悩む母親も多い。出産後に仕事復帰する母親は多いが、職場環境の整備が追いついていないのが現状である。母乳育児を継続している母親にとって搾乳場所は必要となるが、職場のさく乳室やさく乳専用の部屋などで搾乳を行った母親は5%で、約6割の母親がトイレで行っていた。
「母乳育児経験者にとって、仕事復帰後も母乳育児を継続するうえで必要なものは何か」という質問にもっとも多かった回答は、「仕事をしながら母乳育児を続けるための具体的な方法に関する情報」が70%、「さく乳室などのスペース」が61%、「搾乳を認めてくれる勤務規則」が56%だった。仕事と子育てを両立していくうえで、母乳育児を継続できる環境も求められている。