人材サービスの株式会社VSNの意識調査によると、医療業に携わる人々の半数以上が仕事に「働きがい」を感じているという。しかし一方で、生活と仕事のバランスがとれていると答えたのは半数以下だった。
(参照:患者による暴力や暴言・・・調査でも「医師が患者にされて困ること」第1位に)
VSNは、20種の業界に働く男女20〜40代を対象に「業界別に見る ビジネスパーソンの意識調査」を実施。アンケートは、医療業、放送業、旅行業、出版・印刷関連業、建設業など様々な業界別にとりまとめた。
現在の仕事に「働きがい」を感じているかという質問に、「感じている」と答えが割合が最も多かったのは医療業で、56.9%と半数以上を占めた。その次に多かったのは、放送業で52.7%、旅行業で49.2%だった。勤め先が掲げる「ビジョン」や「経営理念」を理解できているかという質問に、医療業は51.8%の人が理解できていると答えた。
しかし一方で、生活と仕事の「ワーク・ライフ・バランスの調和」について、医療業は43.7%の人が「調和がとれている感じる」と回答するなど半数以下にとどまり、27.7%にあたる約3割の人は「感じていない」と答えていた。責任が重く、激務とされる医療業に携わる人々は私生活を犠牲にしなければならないことが多いというイメージを裏付ける結果となっている。