茨城県つくば市のベンチャー企業サイバーダインは25日、ロボットスーツ「HAL」を医療機器としての製造と販売を行うため、申請を行った。全身の筋肉が動かなくなる難病の改善・補助ツールとしての活躍が期待されている。
(参照:神戸大 溶ける医療用クリップを開発 実用化を目指す)
21日に開催された「第五回地方版クールジャパン推進会議」で、サイバーダインがロボットスーツ「HAL」を発表。このロボットスーツは、筋肉が動かなくなる難病の改善や歩行の補助などに使用するために開発が進められてきた。今回、難病の専門医らの研究グループALSが、患者に装着して試験を行った結果、安全性や有効性が確認されたという。申請から審査までは1年ほどがかるが、サイバーダインでは健康保険の適用も検討しており、承認されれば難病の治療法として活躍することが期待されている。
ロボットスーツを装着して試験を受けた難病患者は、スーツを着て歩行訓練を行ったら歩ける距離が長くなったと喜びをみせ、自宅近くの病院でもスーツによる治療を受けられるようになりたいと話している。