日常生活での運動や食事管理が必要となってくる糖尿病治療。糖尿病患者の間では、継続的な治療が必要であるという認識は高いものの、医師からの指示による運動や食事管理を実践している患者は約3割に留まっている。
(参照:厚生省 医療機関や高齢者施設向けの結核対策の手引を作成)
Photo:Diabetes! 217/365 By Skley
塩野義製薬株式会社は、糖尿病患者3580名と医師298名を対象に、治療と行動の意識調査を実施し、患者と医師との認識の差について調べた。医師による合併症のリスクに関する説明について「説明している」と回答した医師93.3%に対し、「説明を受けたことがある」と回答した患者は49.1%であり、医師からのリスクの説明が患者に伝わっていないことがうかがえる。一方で、患者は医師が思っているよりも治療の継続意識や合併症予防の必要性を認識しており、「治療を継続しなければいけない」と回答した患者は89.4%だった。しかし、医師の指示による運動や食事管理を実践できている患者は約3割に留まり、生活習慣の改善の難しさが浮き彫りになった。また、医師以外で治療をしてくれる人はいないと回答した患者は64.9%ににものぼった。