エボラ出血熱の感染拡大対策として、西アフリカのシエラレオネで政府が先月27日から3日間、外出禁止令を発した。しかし、28日、一部の市民が食料不足を訴え暴徒化し、警察が鎮圧する事態が起きた。
(参照:エボラ出血熱との闘いは「最終局面」 終息に向けた緊急措置も)
今月1日の世界保健機関(WHO)の報告によると、エボラ出血熱の感染者数は25,178人、死亡者数は10,445人に達した。前週と比べて僅かに増加する形となっている。シエラレオネでは昨年11月頃から比べて感染者数は大幅に減少している。しかし、週に数十人の感染者が確認されており、政府は感染者の早期発見、隔離のために3月27日より3日間の外出禁止令を出した。しかし28日、食料不足を訴えた市民が暴徒化。警察が催涙弾を発射し鎮圧する事態が起きた。
シエラレオネでも45日間の「緊急非常事態宣言」が行われており、政府は感染対策のためすべての遺体にエボラ出血熱の検査を実施している。流行3カ国で、医療従事者の感染者数は861名、そのうち、死亡者数は495名となっている。