梅毒患者が例年を上回るペースで増加している。国立感染症研究所によると特に都内での報告件数が目立っており、都では蔓延防止のため注意が呼びかけられている。
(参照:梅毒患者が増加・・・厚労省が注意を呼びかけ)
Photo:Syphilis T By dalydose
国立感染症研究所がまとめた患者報告によると、3月29日までの約3か月間で、前年の同時期よりも85人増の399人を記録しているという。内訳は、東京で159人、大阪で40人、神奈川で27人、福岡で18人、埼玉と愛知はそれぞれ14人だった。都内での患者報告数は昨年の同時期に比べて65人増加しており、とくに性的接触による感染が推定されるケースが多い。梅毒患者は1967年以降は減少傾向にあったが、2012年以降から増加してきており、2013年、2014年では1000例以上の報告が上がっている。昨年7月末の報告で、都内では過去最多の患者数を記録していたが、その中でも8割が男性を占めた。
梅毒は早期発見で治療をすれば完治させることが可能だが、放置していると死に至る恐れもある。都では、パートナー同士の感染有無の確認をするよう注意を呼びかけている。