DIC株式会社と高知大学医学部、日本コヴィディエン株式会社が、近赤外蛍光を発する樹脂材料から成形した医療用具を用いた手術ナビゲーション技術を発表した。
(参照:より安全性高く iPS細胞やES細胞の腫瘍化を防ぐ薬を開発)
今回発表された手術ナビゲーション技術は、体外から特殊な光をあて、専用のカメラを利用すると新型のカテーテルが体の中で光って見えるというものである。これまで、手術や検査時に血管などを可視化する場合は造影剤を入れX線を照射していたが、被曝へのリスクから長時間の使用は難しかった。新たな手術ナビゲーションシステムによるカテーテルはこうしたリスクへの問題もなく、手術の精度向上にもつながるとしている。さらに、目印に使用したり、体内への置き忘れを防止するなど、多様な可能性が期待されている。
20日に発表によればすでにブタで有用性を確認しており、今後は国の審査を経て3年以内の製品化・販売を目標としている。