若手の理学・作業療法士の人材育成と質の向上のために東京都は、指定する地域リハビリテーション支援センターの医療機関で、理学療法士と作業療法士の実務研修を行なう取り組みを発表。都内で指定されている12施設のうち3施設で今年度から研修を開始する。
(参照:看護師や保健師などを育成 湘南医療大学が開学)
Photo:Tokyo Metropolitan Institute of Medical Science By Dick Thomas Johnson
昨今では、高齢化社会だけでなく病気を予防する取り組みも重要視されており、理学・作業療法士は、医療や介護だけでなく広範囲にわたって求められている。また、在宅医療も増えてきているため若い世代の理学・作業療法士育成だけでなく、質の向上、底上げを図る意味でも重要となってくる。
今回、東京都が発表した取り組みは、都が指定する地域リハビリテーション支援センターの医療機関で理学療法士と作業療法士の実務研修を始めるというものである。今年度は、初台リハビリテーション病院、東京都リハビリテーション病院、国立病院機構村山医療センターの3施設で実施する。対象となるのは、実務経験が原則1年目から5年目までの都内の医療機関などに従事する理学・作業療法士である。1人当たりの研修期間は10日間である。受講者の費用負担はなく、各施設の研修など募集上は9月中旬に都のホームページなどに掲載を予定している。