日本医療機能評価機構の調査によると2013年の医療事故が3049件と、初めて3000件を超え過去最多を更新した。
(参照:過去最多 去年1年間の医療事故が2900件越え)
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増加する医療事故に対し、今年10月からは医療事故調査制度が開始となる。医療事故が過去最多を更新した理由として、日本医療機能評価機構は報告制度に任意に参加する医療機関が増えていることを挙げている。1施設当たりの事故件数の増減は前年と大きく変わりはなく、医療事故の報告が定着してきているという。
全日本病院協会は先月、10月から開始される医療事故調査制度の運用指針をとりまとめた。この運用指針では、事故調査を円滑に運用するための手順などが示されている。院内事故調査委員会の開催は、3回から5回程度開催し、初回会合は事故発生から1週間以内としている。また、院内事故調査において当事者へは事故発生直後から24時間以内に事情聴取をすること、病院が組織的に支援する必要があることを示している。また、再発防止策は別組織が検討する必要があると指摘している。