妊娠・出産によるキャリアの中断に悩んでいませんか?
女性の社会進出が進み、さまざまな分野で女性が働ける嬉しい時代になりました。
しかし、女性医師の場合はどうしても結婚や妊娠などの都合で、キャリアの中断をしなくてはならないことがネックになってきます。
人の命を預かるという職務上、医師は他の職業の人と比べると仕事の拘束時間が長く、当直勤務や患者が急変した際の呼び出しなどに応じることもしばしばあります。
また、“そうしなければ医者として認めてもらえない”といった、厳しい雰囲気もまだまだあるのが実情です。
そのような“雰囲気”があってか、「家族のために」「子供のために」と泣く泣く医師として働くことをあきらめ、医療の現場を去る女性医師はたくさんいます。
それでも医師として働くことをあきらめたくないという女性医師だからこそ取得を目指してもらいたいのが、専門医の資格です。
今回は女性医師が専門医の資格を取ることのメリットや、重要性などについてご紹介します。
女性医師が専門医を取得するメリット
「専門医」とは、5年間以上の専門研修を受け、資格審査ならびに試験に合格し、それぞれの専門の学会等によって認定された医師のことです。
従来の認定医よりもさらに高度な知識や技量、経験を持つ医師であることを証明する、医師としてのステータスとなる資格だと言えますね。
取得することはそうそう簡単なことではありませんが、この資格は患者さんが病院を選ぶ際の指標のひとつともなっていて、いま医療の現場では専門医の資格を持つ医師は引っ張りだこの状態となっています。
この資格さえあれば即就業が可能という訳ではありません。
しかし、妊娠・出産のためにキャリアを中断するという不利な立場に追い込まれがちな女性医師にとって、資格をもつことは大きなチャンスを得ることにつながるのです。
実際に専門医を取得する女性医師は、今や女性医局の66.5%に達し、なかには複数の専門医を取得する女性も増えています。
最近では女性医師の離職を防ぐために、家庭や育児と仕事を両立しながら長く働けるような制度を設けるなど、キャリアの中断をカバーできる支援策を模索している病院や大学が増えています。
医師として長く働くためにも、専門医は早めに取得を考えていきたいですね。
専門医を取って医師としての自分に自信をつける
世の中には星の数ほど職業があり、そしてほとんどの職業には一定の年齢制限があります。
どんなに熱心に打ち込み、成果をあげた仕事であっても、残念ながらリタイアする日はいずれやってくるでしょう。
ですが、医師の資格には年齢制限などが無く、資格が取れれば一生続けられる、やりがいのある仕事です。
その医師としての仕事に専門医として働ける資格をプラスすれば、より一層の自信につながるだけでなく、妊娠・出産によるキャリアの中断に不安を抱くこともなくなるでしょう。
女性医師が長く仕事を続けるために大事なのは、仕事に対する情熱だけではなく次の3つを持つことが大切です。
● ライフスタイルにあった仕事を選ぶ柔軟さ
● さまざまな支援制度をフル活用する賢さ
● 自分の希望を雇用主に伝える度胸
専門医はそんな女性ドクターをさらに輝かせる、魅力のある資格です。
専門医の資格を取得して復帰後の勤務先を確保しておけば、働き方の希望も含め、復職まで比較的スムーズに進みます。
今現在離職中のドクターも、将来的な出産を目指す人も、前向きに専門医の取得を考えていきましょう。
また、専門医資格を継続するためにはある一定勤務条件も必須な場合があります。
女性医局では専門医の取得、あるいは専門医の継続のご相談を受け、女性医師のキャリアプランに合った転職先、就業先をご紹介しております。
新しく専門医を取得したい、また継続のためにそれに沿った医療機関や施設を紹介して欲しいなどご希望ございましたら、専任コーディネーターへお気軽にご相談下さい。