日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社が8月3日、パーキンソン病患者の薬の服用に関するアンケート調査を公表した。調査対象は全国パーキンソン病友の会の会員、およそ3000名強。調査期間は2010年8月1日から9月13日。(参考:パーキンソン病治療徐放性製剤「ミラペックス」販売開始 日本ベーリンガーインゲルハイム)
パーキンソン病は、高齢者を中心に発症する慢性神経変性疾患で、患者によって症状が大きく異なる。今回の調査で、パーキンソン病の患者の実に97%が2種類以上の薬を併用して摂取している状況が明らかとなった。
また回答者全体の73%は現在服用している薬のうち、1種類でも1日1回の服用となれば大きく助かると回答していることがわかった。治療上極めて重要な「服薬アドヒアランス」(患者が自ら治療の意味を理解し、適切に薬を服用すること)を維持する上でも少ない服用回数を達成することは重要であると考えられる。