人命を預かるという重要な仕事上、情熱と誇りをもって人生のほとんどを医療にささげる医師は少なくありません。
しかし、子どもを産むという役割を持つ女性としては、人生の中で医師としてよりも母親としての役割を重視しなくてはいけない時期があることも確かです。
医師の仕事と育児を両立するためには、家族や機関によるサポートが必須。
一般的な保育施設だけではなく、院内保育所へ子どもを預けることも検討してみましょう。
今回は、子育て中の女性医師が院内保育所を利用するメリットやデメリットについてご紹介します。
そもそも院内保育所とはどんな施設なの?
「院内保育所」とは、その名の通り病院が従業員のために設置した保育施設のこと。
病院の中に設置されることもありますし、同一敷地内や、病院近くの別の場所に設置されることもあります。
院内保育所は、基本的にはその病院に勤める従業員の子どもだけを対象にしています。
施設的には一般的な保育所と同じ安全基準やスタッフの人数等が守られていますので、安心して子どもを預けることが可能です。
平成26年度に総務省が行った調査では、全国142の医療機関のうち、院内保育所を設置している機関が全体の約77%にまで向上しており、今後もますます院内保育所が増えていくことが予想されています。
院内保育所を利用するメリット・デメリット
子育て中の女性医師が院内保育所を利用するメリットとしては、以下のようなものがあげられます。
・保育所申し込みで苦労をせず、優先的に入園できる
・通勤にあわせて子どもの送り迎えができる
・病院の勤務にあわせて24時間対応してくれる
・休日も保育を受け入れてくれる
・同経営ということで、緊急時の連絡がスムーズにできる
・小学生以降の学童保育が併設されていることもある
仕事場の近くに子どもがいるということは、母親にとってとても安心できることです。
院内保育所を利用することで、思いっきり仕事に打ち込めるというのも、院内保育所のメリットの一つですね。
しかし、その反面以下のようなデメリットがあることも確かです。
・施設の規模が小さく、子どもが伸び伸びと遊べない
・職場における人間関係が保育所での関係にも関わってくる
・人間関係の問題があっても、保育所を変えにくい
勤務先の病院が主体となっている保育所ということは、当然職場の同僚の子どもも通っているということ。
子どもを通してプライベートな部分が伝わってしまう、上司の子どもと喧嘩をしてしまうといったトラブルが起こることも考えなければなりません。
いかがでしたか?
今後、女性医師の勤務環境を整えていく上で、院内保育所は非常に大きな鍵を握っています。
院内保育所と一般的な保育施設のメリット、デメリットをよく比較検討して、自分の生活のしやすい方を選び、少しでも家庭の負担を軽くしていきましょう。
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