小さな子どもが、普段とは違う雰囲気に怯えて診察中に泣いてしまうことは少なくありません。
しかし、あまりにも激しく泣かれてしまうと、所見をうまくとることができず、正しい診察ができない場合もあります。
子どもをできるだけ泣かせないように診察するコツは、子どもに好かれる女医さんを目指すこと。
今回は、小さな子どもの心を掴むためのポイントをご紹介いたします。
1.いつでも笑顔を心がける
不愛想な表情・態度で診察されると、たとえ大人であっても不安や恐怖を感じてしまいます。
特に、子どもは大人の表情をよく観察しているもの。
小さな子どもを診察する際に笑顔を心がけることはとても大切です。
普段から表情豊かに過ごしていれば、自然と子どもに好かれやすい女医さんになっていきますよ。
2.子どもとまっすぐ向き合う
子どもの言葉にはできるだけ耳を傾け、相槌を打ったり褒めたりして反応するよう意識してみましょう。
子どもに「この先生はちゃんと分かってくれる」と感じさせ、承認欲求を満たすことで、信頼関係を構築していくことができるのです。
3.うまく気をそらしてみる
病院の雰囲気や医師の雰囲気がどうしても苦手という子どもは多いもの。
そんなときは、子どもの気持ちを上手にそらしてあげるのがポイントです。
診察室にあるペンやおもちゃ、絵本などを活用して、子どもの気持ちを診察からそらしてみてください。
また、オーバーなリアクションをしたり、子どもの気持ちを引きつけるようなジェスチャーを取り入れてみたりするのも良いでしょう。
4.検査の順序を工夫する
たとえ同じ検査であっても、その順序によって子どもの態度は変わってくるものです。
聴診器をイヤがる子どもの場合、正面ではなく背中側から聴診器を当てるなどの工夫をしてみてください。
口腔内の検査や注射など、子どもがイヤがるような検査は最後に行うのが良いでしょう。
5.子どもの目線で接する
診察をするという立場にある医師は、ついつい大人目線で子どもに接してしまいがちです。
高圧的な態度を取ったり、子どもに何を言っても無駄だろうという態度で親にだけ話しかけたりするのは絶対にNG。
同じ目線で向き合い、しっかりと子どもとコミュニケーションをとることが大切です。
泣かずに診察を終えられるのは、子どもやその親にとって、そして医師にとっても喜ばしいことです。
子どもに好かれる女医さんを目指すことで、「○◯先生に診てもらうと子どもが泣かずにすむ!」と評判になるような診察テクニックを身に着けていきましょう。