活用層は約3割!? 再確認しておきたい「お薬手帳」の重要性

活用層は約3割!? 再確認しておきたい「お薬手帳」の重要性

震災のときには処方箋の代わりとして活躍したり、過去に服用した薬の履歴が分かったりと、大変便利で患者の役に立つ「お薬手帳」。
新しく処方してもらったお薬を正しく安全に飲むためにも、お薬手帳は大いに役立ちます。このお薬手帳は通院時以外のときでも常に携帯しておき、緊急時にこそ活用させるというのが一般的ですが、時代とともにお薬手帳を常に持ち歩く人は少数派になっていて、携帯はおろかお薬手帳を使用したことがないという人が増えている傾向にあります。
しかし、近頃になって「お薬手帳は大切なものだ」として再度注目を集めています。
そこで今回は、お薬手帳の重要性や必要性をもう一度よく考え、これからもっと普及させることで得られるメリットなどを考えていきましょう。

「お薬手帳」が生まれたきっかけとは?

お薬手帳が生まれたのは、1995年の阪神淡路大震災がきっかけになったといわれています。
それまでは患者はお薬を処方されても、医師や薬剤師の説明だけを耳だけで聞き、薬の名前や特徴などは気にかけることもなく服用するという方が多い傾向にありました。
そのため、阪神淡路大震災で被災し避難所で過ごしている人々に薬を渡そうとしても、日頃飲んでいる薬が分からないため、すぐに薬を処方することができないという事態が生じてしまったのです。
もちろん、医師や薬剤師でない患者が、薬の名前や特徴などを全て覚えていないのは当然のこと。難しい名前の薬では、なおさら覚えることが難しくなります。
そこで活躍してくれるのが、「お薬手帳」。お薬手帳を持っていれば過去にどんな病気をして、どんな薬を飲んでいたのかということが一目で分かるので、スムーズに薬を処方することができます。また、お薬手帳を見ると薬の処方だけでなく、診察にかかる時間や病状把握のスピードアップにもつながるため、より的確で素早い治療や処置を受けることもできるのです。
実際に、2011年の東日本大震災ではお薬手帳が大活躍し、お薬手帳を持っていた人にはいち早く薬を処方することができたそうで、2016年の熊本地震も発生した今、さらにお薬手帳の重要性に注目されています。

なぜ多くの人々が「お薬手帳」を使わないのか

再びその必要性と重要性が再認識されて始めているお薬手帳ですが、それでもまだまだ活用していないという人々は多いもの。
たくさんのメリットと活用の幅があるのに対し、「携帯するのが面倒」「病院に行くときに忘れてしまう」「何冊もあってどれを使えばいいか分からない」というような意見があり、所持はしていても使用せずに家に置いたままという人が多いのです。
やはり、常にバッグに入れてお薬手帳を持ち歩くということが面倒であり、負担に感じてしまうようです。

「電子お薬手帳」が登場!?

「お薬手帳を持ち運ぶのが面倒」という方にぴったりなのが、電子版のお薬手帳です。スマートフォンのアプリの1つとして活用することができるので、持ち運びもラクラク。
過去に服用したお薬や、治療した病気、ケガなどのデータの管理も手軽にできるので、スマートフォンならではの使いやすさがメリットだといえるでしょう。
これによってお薬手帳を使う習慣がない人でも、お薬手帳を身近に感じることができるとして期待されています。

活用層は約3割!? 再確認しておきたい「お薬手帳」の重要性

お薬手帳をきちんと活用するためには、患者1人1人が自らきちんと管理をすることが大前提です。より的確に薬の服用をしてもらい、スムーズな治療を行うためにも、患者にお薬手帳の必要性や重要性を伝えていきましょう。

カテゴリー :

関連する記事

女性医師の求人/募集/転職/アルバイト情報関連サービスなら女性医局


女性医師に特化した医師の求人/募集/転職サポートサイトです。http://www.josei-ikyoku.jp/
女性が一生仕事を続けるために、結婚、出産・育児、介護などあらゆるシーンで強力な助っ人となり、ロングタームのキャリアを形成するお手伝いをします。 家庭と仕事との両立をはかりたい方など、女性医師個人のライフスタイルに合わせたキャリアプランをご提案いたします。


女性医師の医師アルバイト求人なら健診医局


女性医師に特化したスポットアルバイト求人を多数掲載しております。http://www.kenshin-ikyoku.jp/
健診医局では企業健診、学校健診、婦人科検診から外来業務など幅広く医師アルバイト求人を掲載しております。駅チカの好条件の案件も多数あり、 地域、午前/午後の半日業務、曜日での検索も可能です。女性医師の活躍する場所を多岐ニーズより提供しております。


アーカイブス

女医の結婚には「結婚相談所」の利用がオススメ! その理由とは?

「結婚したいけれど忙しくて婚活をする暇がない」というのは、女医さんならではの悩みといえます。とはいえ、現代ではさまざまな・・・

記事全文

女医の結婚はいつごろがいい? 最適なタイミングを検証してみよう!

女医は大学卒業後にすぐ研修医として働き始め、研修医終了後にも忙しく働き続けるケースが多いもの。仕事に集中しているうちに婚・・・

記事全文

「当直なしの医師求人」は少ない? 希望に合う職場を探す方法とは?

医師の仕事はとても多忙なもの。「医者だから当直があるのは仕方ない」とあきらめている方も少なくないと思います。 とはいえ、・・・

記事全文

産後に転科する女性医師が多いって本当? 女性医師の転科事情について

出産は、女性医師にとって大きなライフイベントの1つといえます。子どもを産んだことをきっかけに、今後の働き方についてあらた・・・

記事全文

女性医師の転職に「年齢制限」はある? 何歳までに転職すべき?

よりよい環境で充実した仕事をするために転職を検討している女性医師もいると思います。 女性医師が転職を考えるときに気になる・・・

記事全文

「モテる女医」は何が違う? 異性ウケする女医に共通する特徴4つ

女医はとかく「未婚率が高い」「結婚が遅い」といわれがちです。実際、「結婚したいけれどモテないから」と結婚をあきらめて独身・・・

記事全文

運命の人に出会えるかも? 女医さんにおすすめの出会いスポット5つ

女医は、ほかの職業に就いている女性と比べても圧倒的に未婚率が高いといわれています。実際、結婚したいと感じているものの、漠・・・

記事全文

今後のキャリアにどんな影響を及ぼす? 女性医師が留学をするメリット

海外留学を考えたことのある女性医師は多いと思います。かつては留学する医師も多かったのですが、近年では留学を希望する医師は・・・

記事全文

女性医師の復職に年齢は関係ある? 復職にあたって知っておきたいこと

ほとんどブランクなしで働き続けるという女性医師がいる一方、妊娠出産や子育てのために臨床の現場から離れるという女性医師も少・・・

記事全文

皮膚科は女性医師の需要が高い? 皮膚科医への転身を検討してみよう

皮膚科は近年、女性医師のニーズが急激に高まっている診療科といわれます。日本医師会の調査でも、皮膚科はほかの診療科と比べて・・・

記事全文

ニュース一覧を見る
  • ニュースカテゴリー