子どもの食物アレルギーに対する夫婦間の理解度の違いとは?

子どもの食物アレルギーに対する夫婦間の理解度の違いとは?

食物アレルギーの子どもを持つ母親にとって、毎日の食事作りや食品購入の際の配慮は欠かせません。アレルギー対象の食材を避けて食事作りをし、外食の際もアレルゲンの確認をするなど、日々の努力が窺えます。とくに、医師として働きながら子育てにも奮闘するママドクターは、努力や負担も大きくなるでしょう。
女性医局は、そんな働くママドクターの味方となれるよう、さまざまな医療ニュースを配信しています。今回は、子どものアレルギーに焦点を当てて、日清オイリオグループ株式会社が行った「第4回乳幼児の食物アレルギーに関する実態調査」のアンケート結果をもとに、食物アレルギーに対する夫婦間の理解度の違いについてご紹介いたします。

子どもの食物アレルギーに対する父親の理解度とは?

日清オイリオグループ 第4回食物アレルギーに関する実態調査【図1】
(日清オイリオグループ 第4回食物アレルギーに関する実態調査【図1】引用)

食物アレルギー疾患と診断されている0~5歳までの乳幼児を持つ母親100名を対象に、日清オイリオグループがインターネット調査によるアンケートを実施しました。
今回のアンケートでは、子どもの食物アレルギーに対する夫婦間の意識の違いなどに注目し、母親から見た父親の食物アレルギーへの反応について聞いています。
「子どものアレルギーのことや、日常生活で気をつけることなどについての夫婦から見た夫の理解度は?」という質問をしたところ、「よく理解している(29.8%)」「理解している(41.5%)」と答えた方が合計で約7割となりました。
これに対して、約3割の方が「理解していない(3.2%)」と回答し、夫婦間で食物アレルギーの理解度に差を感じている方がいることが分かります。

食物アレルギーを持つ子どもがいる中で夫が協力していることとは?

日清オイリオグループ 第4回食物アレルギーに関する実態調査【図2】
(日清オイリオグループ 第4回食物アレルギーに関する実態調査【図2】引用)

子どもの食物アレルギーに対抗するためには、やはり家族の協力が必要不可欠です。
食物アレルギーの子どもを持つ母親に対し、「食物アレルギーの子どものために、現在夫が協力している部分はなんですか?」と質問したところ、「食物アレルギーの情報収集」と「配慮した食事を一緒に食べる」という回答が1位となりました。
しかし、「今度協力してもらいところは?」という質問をした際にも、「食物アレルギーの情報収集」と「配慮した食事を一緒に食べる」を選択した方が多く、その数は全体の約3割になりました。これは当然のこととも言えますが、多くの方が夫の手助けを欲しているということが分かります。
また、中でも注目したいのが、「妻を精神的に支える(ねぎらいの言葉など)」です。食物アレルギーを持つ母親の苦労や努力は、人知れずたくさんあるもの。すでに夫に精神的に支えてもらっていると回答した方はわずか3%ほどなのに対し、28.7%の方が「これからしてもらいたい」と回答しています。一番回答が多かった「外食での表示チェック(36.02%)」や「買い物の際の表示チェック(33.0%)」などの直接的な行動も大切ですが、精神的な支えも同様に重要になるようです。

子どもの食物アレルギーに対する夫婦間の理解度の違いとは?

子どもが食物アレルギーを発症すると自身を責めてしまう母親も多く、食品選びや食事作りを1人で抱え込むケースも多いもの。夫が当然のように子どもの食物アレルギーに対しての対応を任せてくると、疲れやストレスにもつながるでしょう。
今回のアンケート結果にもあったように、夫からの励ましや労いの言葉は大切な協力の1つです。とくに、女医として働く母親にとっては、パートナーである夫の協力が必要不可欠。
夫婦で食物アレルギーに対する向き合い方を話し合い、支え合いながら子どもの食物アレルギーに対応することが大切です。

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