子どもが成長するに伴い食べられる食材や料理が増えると、母親としては嬉しく感じますよね。しかし、子どもの食事内容が大人に近づくにつれて心配になるのが、食物アレルギー。
近年増加していることもあり不安に思う方も多いと思いますが、実際に我が子が食物アレルギーを発症するまでは、詳しい知識がなかったという方も多いもの。
これは、日清オイリオグループが行ったインターネット調査「第4回乳幼児の食物アレルギーに関する実態調査」の中でも明らかになっており、多くの母親が不安を感じていたことが分かります。
今回は、働くママドクターに向けて、女性医局から子どもの食物アレルギーについてのニュースをお届けします。
子どもの食物アレルギー発覚ではじめて知識を得る母親が半数以上! n=100
(日清オイリオグループ 第4回食物アレルギーに関する実態調査【図3】引用)
上記の図が示している通り、もともと食物アレルギーに関する知識を持っていたという方は24.0%と少数派であることが分かりました。
「全く知らなかった(13.0%)」「言葉は聞いたことがあるが具体的には知らなかった(63.0%)」を合わせると約8割の母親が、詳しい知識を持っていなかったということになります。たしかに、子育て中はすべてが新しい発見であり、子どもと一緒に親も成長しているもの。成長の過程で新たな知識を得ていくことは大切ですが、食物アレルギーの症状によっては命に関わることもあります。
子どもの健康や成長を守るためにも、食物アレルギーの症状やアレルゲンなどについは予習しておくことが大切です。
子どもが食物アレルギーと診断されて心配になったこととは? n=100(複数回答)
(日清オイリオグループ 第4回食物アレルギーに関する実態調査【図4】引用)
子どもが食物アレルギーと診断されると、食べ物や体調への心配事が絶えませんが、これ以外にも母親が心配することはたくさんあります。
とくに多くの方が心配しているのは、「集団生活での不都合(52.0%)」や「献立(47.0%)」「周囲と同じものが食べられないなどの子どもが感じるストレス(46.0%)」です。
食物アレルギーは、子どもが成長するにあたって消化機能や免疫機能が高まり、改善していくことが多いと言われていますが、保育園や幼稚園、小学校などの幼いうちはまだまだ食物アレルギーに悩む子どもも多いもの。集団の中で給食やお弁当などを食べるとき、お友だちとは違うものを食べるということは、子ども本人の不安やストレスにつながる可能性があります。周りと自分は違うことで子ども自身が悩んでしまうことに心配になるのは、母親ならではの思いとも言えるでしょう。
食物アレルギーには悩みも多いと思いますが、子どもがアレルギーだと診断されるまで知識がないからこそ、発覚したときに焦りや不安がたくさん出てきてしまうとも言えます。
食物アレルギーによってアナフィラキシーショックが起こると、命に関わることもあるため、アレルゲンとなりやすい食品を子どもに与えるときには、前もって知識をつけておくことが大切です。
食物アレルギーのことをきちんと知って、いざというときに慌てないようしておきましょう。