子どもが食物アレルギーと診断されると、毎日の食事作りや栄養管理に悩みますよね。アレルギーの症状が重い場合には、命に関わることもあるため食事管理には気が抜けません。
とくに、医師として働くママドクターにとって、仕事とアレルギー対策用の食事作りを両立することは少なからず負担となってしまうはず。母親として子どもの健康を気遣いながら、医師としての仕事もきっちりとこなすとなると、相当の体力や気力が必要になります。
もちろんこれはすべての働くお母さんに言えることですが、子どもの食物アレルギーが発覚したときは、意識の変化や不安もあったことでしょう。
そこで今回は、働くママドクターに向けて、子どもが食物アレルギーと診断されて変わったことについてのアンケート結果をご紹介いたします。
子どもが食物アレルギーと診断されてから変わったこととは? n=100 (複数回答)
(日清オイリオグループ 第4回食物アレルギーに関する実態調査【図5】引用)
日清オイリオグループが行ったインターネット調査「第4回乳幼児の食物アレルギーに関する実態調査」の中で「子どもが食物アレルギーと診断されてから母親自身にあった変化はあるか?」という質問をしました。
すると、1番多い意見となったのが「食べることに気を使うようになった(62.0%)」というもの。次いで「子どもの様子に目を配るようになった(34.0%)」「食品に含まれる原材料に詳しくなった(30.0%)」「自分や他の家族の食生活を考えるようになった(25.0%)」という回答が上位になりました。
食物アレルギーが発覚したことで、アレルゲンとなる食品が食べられなくなることはもちろん、それによって栄養バランスの計画や献立作りにも影響が出てくるもの。食べること自体に関心が高まっただけでなく、食品の原材料や食生活についても意識が向いているということは、子どもや他の家族の健康にまで気を使っている証拠とも言えるでしょう。
食物アレルギーの不安を改善するために……周囲や社会に望むこと n=100 (複数回答)
(日清オイリオグループ 第4回食物アレルギーに関する実態調査【図6】引用)
働きながら子育てもしているワーキングマザーや、家事をすべてこなしている専業主婦にとって、食物アレルギー対策用の食事を作ることは時に負担となってしまうもの。
そんなときに便利なのが、「食物アレルギー対応の食品」です。
上の図は、食物アレルギーの子どもを持つ女性100名を対象に行ったアンケートですが、結果を見ると分かるように「食品のアレルギー表示を分かりやすく、充実させてほしい」「アレルギー対応の食品が増えてほしい」という声が高まっています。どちらも2012年に比べると2015年のほうが回答数は高く、年々需要が増えていることが分かります。
アレルギー対応の食品や、食品のアレルギー表示を明確にすることで、食事を用意するときの手間が軽くなるため、忙しい母親の強い味方となってくれるのです。
アレルギー対応の食品に頼るのは手抜きだと思う方もいるかもしれませんが、食品を上手に活用することで、メニューのマンネリ対策としてもおすすめです。
食物アレルギーを発症した子ども本人も不安や悩みはたくさんありますが、子どもの食事や健康を守る母親の不安はそれ以上とも言えるでしょう。
子どものことを思うからこそ、食事作りや体調管理を徹底したくなりますが、完璧を求めすぎて負担が大きくなる前に、アレルギー対応食品などを活用するのも1つの方法です。
不安や負担を少しずつ解消しながら、子どもの食物アレルギーに対応しましょう。