医師のアルバイトのひとつにオンコール待機というものがあります。
夜勤や寝当直と似て非なるオンコール待機とは、どのような仕事なのでしょうか。
その業務の概要や実際の求人を探す際に注意して見ておきたい5つのチェックポイント、オンコール待機アルバイトのメリットやデメリットをご紹介します。
オンコール待機のアルバイト選びで失敗することのないよう、この記事をご参考になさってください。
オンコール待機のアルバイトとは
オンコール待機とは、通常の勤務時間とは別に待機をして、患者の急変や緊急搬送に備えることです。
呼び出しがあれば、電話や出動で対応します。
アルバイトの求人は主に常勤医の負担を減らすために人員を補充することが目的で、日中や夜間、土日など、さまざまな条件で募集されています。
募集は内科がもっとも多いですが、外科や在宅診療、産婦人科、麻酔科など、ほかの診療科もあります。
1回当たりの勤務に支払われる手当の相場は3~4万円で、最近では手当とは別に出動に対するインセンティブが設けられている場合が多く、1回当たり1万円程度です。
土日を含む勤務の場合、手当は10万円以上、インセンティブも1.5~2万円以上になるケースが多く見られます。
交通費は手当に含まれる場合と実費が支給される場合、上限が設けられている場合がありますので、よく確認をしましょう。
オンコール待機のアルバイト探しで確認しておきたいこと
案件を選ぶ場合には次のこともあわせて確認をしておくことをおすすめします。
・待機場所(施設、自宅、そのほか指定の場所)
・オンコールの平均発生回数とその対応(電話、出動)
・オンコール時の移動手段(用意されている車の有無、タクシーや自家用車の可否)
・ファーストコールの対応(事務員、看護師、その他の医療スタッフか)
・電子カルテかどうか(自宅など院外でもカルテを確認できるか)
待機場所は、施設や自宅、そのほかには指定のホテルやマンションというケースもあります。
多くは30~60分圏内で、移動手段については、施設車、医師の自家用車、タクシーが許されるのかなど条件はさまざまです。
待機場所が施設ではなく、かつ紙カルテの場合、どのようにカルテを確認するかを前もって聞いておくとよいでしょう。
オンコール待機アルバイトのメリット
案件によっては、夜間ではなく日中のものがありますし、待機場所が自宅の場合は、待機中の行動は比較的自由です。
オンコールの発生が比較的少なく、内容的に電話対応が多いところを選べば、出動の確率を下げることができますし、収入につなげたい場合は、土日をはさんで勤務をすれば、1回の勤務でまとまった金額を得ることができます。
オンコール待機アルバイトのデメリットは、待機時間をどう捉えるかによるでしょう。
待機は本来、いつ呼び出しがあってもすぐに対応できることを前提としていますので、「自宅待機でゆっくりしたい」など、自分の都合を優先しすぎると、本末転倒となりますので注意が必要です。
オンコール待機アルバイトは常に一定の需要があり、医師の求人サイトでは今回ご紹介したような情報を公開していることが多いため、応募前に詳細を確認することができます。
条件をよく確認すればいい案件に出会う可能性も高いといえるでしょう。
自宅待機が可能で、呼び出し実績が少ない案件であれば、比較的少ない負担で収入を得ることができます。
オンコール待機は患者の安全安心のためのものということを忘れずに、上手に収入につなげてください。