みなさんは一体どのくらいの貯金をお持ちでしょうか?
医師はたくさんお金を持っていると思われがちですが、出費も多くなかなかお金が貯まらないものです。
住宅ローンや子どもの教育費、開業のための資金……貯金がないと不安になりますよね。そこで気になるのが、女医の平均的な貯金額。
今回は、女医の平均貯金額について、貯める上でおさえておきたいポイントと一緒にご紹介いたします。
平均年収から見る、女医の平均貯金額
女医の平均貯金額についてですが、年収によって貯金額は異なってくるので、まずは医師の平均年収から見ていきましょう。
厚生労働省が平成28年に行った賃金構造基本統計調査の発表によると、企業規模が計10人以上の病院の勤務医師の平均賃金は1,124万円とされています。
また、ほかにも医師の年収に関しては、さまざまなアンケートが実施されており、その結果を平均するとだいたい1,300万~1,500万円となるようです。
その平均年収に対し、平均貯金額は1,800万円前後というデータが出ています。
しかし、回答した医師の年齢や所属科、勤務医か開業医かなどによって結果は大きく異なるため、医師の平均貯金額に関しては、残念ながら正確にデータ化できないのが実情です。
また男女別で見てみると、男性医師と女性医師で同じ働き方をした場合は年収に開きは生じませんが、女性の場合ライフスタイルの変化(出産・産休など)により働き方が変わると、年収や貯金額に差が生じるようです。
上述の賃金構造基本統計調査では女性に限定した調査も行っており、その結果によると、企業規模が計10人以上の病院の勤務医師(女性)の平均年齢は38.8歳で、その平均賃金は993万円というデータが出ています。
この結果は、当然貯金額にもそのまま影響してくることが推測されますね。
おさえておきたい貯金のポイント
現状を知る
貯金は大事だとわかっていても、何から始めたらいいのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
そういった方は、まずはお金の流れを知ることから始めてください。1ヶ月でもいいので家計簿をつけてみることをおすすめします。
そうすることによって、1ヶ月でどのくらい出費しているのか、どこにどのくらい使っているのかなどがわかります。意外とコンビニでのちょこっと買いなどが家計に響いていたりしますよ。
使い方や貯蓄法を見直す
医師は年収が高いといわれますが、じつは大学院進学や研究留学などで出ていくお金も多いですよね。また、周りの環境に合わせて生活レベルが上がってしまうことも。大切なのは、どこにお金を使うか、どこを我慢するかのバランスです。お金のプロの方が実践しているという「2:2:6のルール」を目安にすると分かりやすいかもしれませんね。「2:2:6のルール」というのは、手取り月収の「2割:貯蓄」「2割:自己投資」「6割:生活費」で支出するというもの。
貯蓄は、定期預金などの自動で引き落とししてくれるものが、確実に積み立てできるのでおすすめです。ほかには貯蓄タイプの保険や投資信託などがあります。
2割と少し多めの自己投資ですが、ここは惜しみなく使っていただいて構いません。医師は、積み上げたキャリアによって将来の収入が大きく変わってくる職業です。
研修やセミナーに積極的に参加するなどしてキャリアアップしていきましょう。
女医の平均貯金額は、年齢や所属科などによって変わってくるようですが、みなさん頑張って貯金しているようですね。
「今まであまり貯金できていなかったかも……」という方は、今回ご紹介した支出のルールを参考に、まずは家計簿をつけるところから始めてみてはいかがですか?