女性にとって妊娠出産は一大イベントです。
妊娠中や産後の働き方は医療機関や診療科によってそれぞれですが、いずれにしても体調に気を配りながら周囲と連携を取りながら仕事をすることが肝心といえるでしょう。
円満に産休を取り、産後の仕事にスムーズに復帰するためには、どういったポイントに気をつけるべきなのでしょうか?
この記事では、女医が産休前にやっておきたいことについて解説していきます。
女医が産休に入る前にやっておきたいこと4つ
1. 産休前の手続きを確実に済ませておく
妊娠が判明したら、直属の上司に妊娠を報告し、産休の届け出をするようにしましょう。
きちんと書類の手続きができていないと、産後の復職に支障が出るおそれもあるので気をつけたいですね。
産休前には、産休育休の届け出のほかに出産育児一時金の申請や出産手当金の申請、社会保険料免除の手続きや育児休業給付く金の申請などたくさんの申請が必要になります。
自身がどのような申請をしなければならないかをきちんと把握しておけば、スムーズに手続きを済ませることができます。
2. 引き継ぎを早めに済ませておく
産休を取得するときには、後任者に確実に引き継ぎをしておくことが肝心です。
後任者が決まっていない場合でも、引き継ぎマニュアルを作っておくなど早めに準備を済ませましょう。
相手に伝えにくいポイントや注意すべき点については、マニュアルに写真や図を入れるのも効果的です。
引き継ぎに関する文書を作った上で、後任者が仕事内容を理解できるよう心がけて引き継ぎを済ませておけば、安心して産休に入ることができます。
3. 体調と相談し、無理のない範囲で働く
妊娠中であってもほぼ普段どおりに動けるという女性がいる一方で、つわりや貧血といった体調不良で出勤できなくなる女性も少なくありません。
体調が悪い状態で仕事をしていても効率は上がりませんし、妊娠の経過で万一のことがあったら大変です。
産休前の仕事は、体調と相談しながら計画的に進めていくようにしたいもの。
体調が落ち着いているときにできるだけのことをやり、体調不良の時期には周囲に事情を伝え、無理せずきちんと休むよう心がけましょう。
妊娠高血圧症や妊娠糖尿病などで絶対安静を言い渡され、想定していた期間まで働けない可能性があるという点についても認識しておきたいですね。
4. 今後のキャリアプランを明確にしておく
「専門科のエキスパートとして働きたい」「将来的に開業したい」など、医師のキャリアプランはさまざまだと思います。
理想的な働き方を実現するためにも、何年後にはどういう働き方をしているのかといったプランを具体的に検討することが重要になってきます。
出産を期に、今後どのような医師としてキャリアを積んでいくのかというプランを明確にしておきましょう。
産後の職場復帰のことを考えて円満に手続きや引き継ぎを済ませておくのが、産休前の働き方のポイントです。
また、お腹の赤ちゃんのことを考え、無理のない範囲で仕事をすることも大切です。
出産という一大イベントを期に女医としてのキャリアプランを明確にし、復職後のことも考えながら産休の準備をしていきたいですね。
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