医療業界における女性医師の割合は年々増加しており、特に20代の女性医師が活躍する臨床現場は近年急増しています。しかし、その一方で30代の女性医師が出産や育児といったライフイベントのために働くことをあきらめる例も少なくありません。
まだまだ女性医師に対するサポートが乏しいといえる医療業界で、女性はどのように働いていくべきなのでしょうか? ここでは、女性医師がいきいきと仕事を続けていくために知っておきたい、働き方の選択肢についてご紹介します。
女性医師にはどんな働き方がある? 実例5つ
キャリアを追い求めるという働き方
男性と同じように現場でキャリアを積みたいと考えている女性医師は多いもの。
女性医師が臨床の現場でバリバリ働いていくためには、仕事に夢中になれることがなによりも大切です。仕事がストレスにならないよう、気持ちよく働ける病院を選ぶことが、キャリア構築の鍵となります。
女性は出産や育児によってポジションを失うリスクもあります。キャリアを継続しようと考えるのなら、産後はできるだけ早く職場復帰する必要があります。
非常勤や時短勤務という選択肢もある
キャリアを積みたいと考える女性医師がいる一方、女性として家庭との両立を目指したいと考える方もいます。
キャリアを積みたいと考える女性医師がいる一方、女性として家庭との両立を目指したいと考える方もいます。
出産や育児を機に非常勤や時短勤務といった働き方に切り替えれば、無理なく仕事を続けていくことができます。
フリーランスの医師という働き
フリーランスの医師が活躍するドラマが人気を集めていますが、実際にフリーランスという働き方を選択する医師も近年少しずつ増えてきています。
フリーランスという働き方は、育児中の女性と親和性が高いもの。子どもが小さいうちはスポット勤務として当直や検診のバイトをし、子育てが落ち着いたら複数の医療機関を行き来するなど、多様な働き方が考えられます。
医師免許を活用すれば病院以外でも働ける
医師が活躍できる職場は医療機関だけではありません。医師免許を所持していれば製薬業界や保険業界への就職も可能です。
ディープラーニングや画像認識技術などを研究開発する、医療系のベンチャー企業へ転職する医師もいます。また、大学などの研究機関で働くのも1つの選択肢です。
出産育児で現場を離れるときには
女性が出産をする場合、どうしても一時期職場を離れることになります。最低限の産休のみで職場復帰する女性医師がいる一方で、産後の肥立ちが悪かったり育児が想像以上に大変だったりという理由でやむなく離職する方もいます。
のちのち仕事への復帰を考えているのなら、離職中にもできるだけ勉強会や学会をチェックしておきたいもの。また、さらなるスキルアップを目指して育児のスキマ時間に勉強をすることも大切です。
現在の職場で働いていく以外にも、女性医師にはさまざまな選択肢があるものです。
女性医師が働き方を選ぶことは、自身のこれからの生き方を選ぶことでもあります。いきいきと明るく生活していくためにも、自身の考え方に合った理想的な職場をじっくりと探すことが大切です。